こんばんは。
“ちびぼうず”です。
数回に分けて、長男・ちび太郎との中学受験を振り返りたいと思います。
中学受験を走り切ったうえで、結果的に気づいた点や反面教師にしていただける点を発信していきたいと思います。
今回はvol.7ということで、6年生の冬休みについてお話ししたいと思います。
◆6年生の冬休み
師走に入ると、いやが上にも家庭内の緊張感は高まります。何かにつけて小言を言いたくなってしまうので、子どもとあえて距離をとることは大切かもしれません。その意味では、冬期講習や正月特訓などの講座は良かったと思っています。
栄光ゼミナールの冬期講習では、12月下旬から1月上旬の間、基礎問題から応用問題まで、絶対に落とせない問題の演習を行いました。問題演習もさることながら、冬休みにモチベーションが下がらないようにするための仕組みにもなっていました。
1月2日、3日に実施された正月特訓も同様です。世間では、朝から晩まで正月番組がTV放映され、正月ムード真っただ中です。そのため昼夜、塾で缶詰になることで、正月の雰囲気をシャットアウトするとともに、「俺たちは受験生だ!合格のために正月はない!」と達成感を味わう取り組みだったのかなと思います。
さて、この時期の“ちび太郎”はどうかというと、冬休みに入り、一度気が抜けてしまいました。前回vol.6で投稿したとおり、「第三志望も安泰だし、ダイジョブっしょ!」という空気を醸し出していました。
人生のどこかで受験を経験された方ならお分かりいただけると思いますが、受験は水物であり、本番1か月前は僅かでも合格確度を高めるために、必死になる時期です。特に、合格が手の届くところにある時には、なおさら努力を惜しんではいけないと思います。
そんな最中、忘れもしない12月25日のクリスマスのことです。その日は塾の授業が無かったものの、自習室が空いていたので、「自習室に行っておいで」と“ちび太郎”を送り出しました。当日、私は在宅ワークでしたが、業務のために1時間程度外出して自宅に戻ると、送り出したはずの“ちび太郎”が家にいるではありませんか。そのうえ、TVを観てくつろいでいます。およそ受験生の体裁ではありません。
本来、中学受験末期においては、親は特に達観していなければいけないのですが、この時ばかりは感情的になり、「やる気がないならもう受験はやめなさい」と𠮟りながら全ての受験テキストを外に放り投げました。中学受験を開始して3年間、本気で𠮟ったのはこの時だけだと思います。
今振り返ってみると、子どもながらに思った通りに学力が向上しない焦りと、その苦痛を一番感じていた時期だったのかもしれません。
ただし、怪我の功名で、私の本気が伝わったのか、この件以降、今までどこか落ち着きのなかった雰囲気が、「攻玉社に合格したい」という本気の感情を全身に纏うようになりました。”ちび太郎“中学受験で戦うための気構えが、やっと整ったと思いました。
中学受験の指南書では、親は子どもに対して、「他人を扱うように接しろ」「演技しろ」と書かれていることは多いです。しかしながら、
ということです。
これは、中学受験に限らないかもしれませんが、私は中学受験を通じて教訓を得られました。
今回は、6年生の冬休みについてお話してきました。
これから、中学受験を検討される皆様の参考になれば幸甚です。